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【NV200】バッテリーチェッカー&全自動充電器

こんばんわ。

今日は先日ご報告したバッテリーのサルフェーション改善剤、強化剤を投入した後の状況と、その際に使用したバッテリーチェッカー&全自動充電器をご紹介します。

因みにこのバッテリーは新車時に搭載されていた通常の開放式バッテリーで、丁度2年目の最初の車検が終わったところです。走行距離は7,700kmですが殆どが北海道の雪道で夏場は充電しながら乗らないという使い方をしています。

これまでのバッテリー関連の情報はこちら⇒

https://legit-innovation.hatenablog.com/entry/2020/10/11/185714

まず、今回のチェックと充電のために購入したのはBAL(大橋産業)のNo,2703 12V12A バッテリー診断機能付全自動充電器です。

公式HP⇒ http://bal-ohashi.com/products/charger-battery/no-2703/

最初はバッテリーチェッカーを色々調べたのですが、ブランド品は高価でとても購入出来ませんし中華製は怪しいものが多い。

又、自分が保有しているバッテリー充電器は非常に古いトランス式のセルスターSS70というもの。この充電器は能力はあるはずなんですが、これまでの車も何度充電しても満充電にはならなくてイマイチでしたので、充電器も新しくしたい。

ということで、これを見つけました。BALは老舗ブランドですので信頼感がありますし、何しろ価格が安かったのです。Amazonで送料込み4980円!

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ゴムの保護部材がついているので安心です。尚、中にファンが入っているので吸気孔と排気孔がサイドにあります。

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機能は以下のようなものがついています。(公式HPから)

■バッテリーの電圧・始動性能・CCA値・オルタネーターの発電電圧を診断できる。
■電流値を自動で調節する自動充電モード
■3つの充電モードを選択できる。
(普通充電・維持充電・寒冷地充電)
■バッテリーターミナルを外さずに充電できます。
■充電完了後、充電器をつないだままでも過充電の心配がありません。
■幅広いバッテリーの種類と容量に対応。
■4種類の保護回路を搭載。
(入力過電流保護回路・出力短絡保護回路・過熱保護回路・バッテリー感知機能)
■吊り下げに便利なフック付。

バッテリーチェックという意味では、電圧は当然として、始動性能、CCA値を知ることが重要です。何故かと言えば電圧が出ていても容量が無くなっていると、セルが回らない場合もあるためです。

例えばサルフェーションが進んでいたり、液面が下がっている場合は電圧がは適正でも容量が無くて必要な電流が流れませんので、ライトは点いてもセルが回らなかったりします。(エンジンを掛けずにパワーウインドウが動かない場合は多分これ)

又、充電が非常に簡単で自動的に電流値を適正に調節してくれますので、スイッチを入れたら放置でOKなのも便利です。更に11V以下になった場合には12Vになるまでパルス充電を自動的にしてくれますので、サルフェーションの改善が期待出来ます。

パルス充電:パルス電流により極板のサルフェーションを除去するもの。これは眉唾技術では無く、しっかりと確立された技術です。技術論文も沢山あります。

但し11V以下というのは相当アウトなバッテリーですので、実際にはパルス充電を試すことは難しいでしょう。パルス充電を目的にするなら充電専用機を購入することになります。

 さて、前置きが長くなりましたが、早速使ってみましょう。

取説⇒ http://bal-ohashi.com/balwp01/wp-content/uploads/charger-battery/2703_manual_HP.pdf

これまでに電撃丸と電撃ゲルマを投入し、数時間SS70で充電してあります。OBD-2接続のレーダーで表示される電圧は12.5V(カーナビ作動時)で、キーOFFにした時にデジタルテスターで直接バッテリー端子を測った時は12.6V(カーセキュリティとドラレコ駐車監視の暗電流あり)でした。

ここで電撃丸と電撃ゲルマについてですが、色々と学術論文も調べたところ、技術としては根拠があるもので、決して眉唾技術ではありませんでした。電解液への添加剤やゲルマニウムの効果については多くの論文があり、基本的に確認した全ての論文がポジティブな結論であり、中には博士課程の合格論文もありました。

で、「効くのか?」と言われれば、「効く」ということになります。但し製品ごとの特性などもありますので、どのメーカーの製品が効くのかは回答出来ません。この手の製品に関しては諸説出回っていますが、ちゃんと学術論文検索位はしてから書くべきです。(私は仕事柄学術論文検索をしているので、その検索サイトを使いました)

さて、まず接続ます。バッテリーチェックはコンセントに刺さなくても可能です。ここで接続と取り外しの基本中の基本ですが、”プラスから接続してマイナスから外す”を徹底してください。これを守らないとスパークしたりするので危険です。

ちょっと残念だったのはワニ口が小さくてプラスのターミナルを挟めず、ナットの頭を掴みました。この状態ではシンプルな画面表示が出ます。

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 矢印ボタンとSET、EXITで選択するか、右側のTESTボタンを押すとテストモードに。こちらの写真では点滅のタイミングが合わず写っていませんが、左上の点滅しているバッテリーチェックを選択。

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充電は90%で電圧は12.7Vと表示されていますので、全く問題無さそうです。これを見て判るように電圧が12.7Vあっても満充電で無いこともあります。つまり、単にデジタルテスターで電圧だけ計測してもバッテリーの状態を知ることは出来ないのです。

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次いで、CCAをテストします。CCAは米国の規格でコールドクランキング時のセルスタート能力を測るもの。詳しくはググってみてください。沢山説明が出てきます。一言で言えばー18℃の状態でどれだけ大電流を出すことが出来るかという規格です。

このバッテリーは55B24Lなので規格値は370Aです。この規格値を最初に入力します。(メモリー機能が無いので毎回入力。。。)

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計測完了しました。充電90%でもCCAの性能は100%以上(100%までしか表示が出ないようです)何と規格を大幅に上回る414が出ました。

この測定結果から察するにサルフェーションは元々無かったか、電撃丸で除去されたものと思われます。(液面が低かったり、サルフェーションがあるとCCAは劇的に低い数値が出ます)更に安心ですね。

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次いで始動能力の計測を行います。これは始動前の電圧と、クランキング時の電圧を計測し、きちんとクランキング出来ているかどうかを判定するものです。このA1は始動前の電圧。

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A2が表示されたらセルを回します。

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クランキング時は8.9Vで表示はOKが出ています。これも安心ですね。

この時の電圧が何Vの範囲ならOKなのかは取説に記載がありませんでしたが、調べたら整備工場向け計測機器メーカーであるkaiseの製品PDFリーフレットに詳しく記載されていました。8.5V以上が始動能力100%で、6.75Vまでが良好、6.75V以下が始動能力低下で、5Vで0%となります。今回は8.9Vだったので始動能力は100%を超えていました。CCAの結果とも合うので正しい計測結果だと思います。

ググると、やれ10V以上だとか11V以上などの誤情報が大量に流れています。中には整備士のサイトで誤情報を流しているところもあるので、これらの情報を見て慌てて交換しなくても良いバッテリーを交換してしまうことが無いようにご注意ください!

kaise公式HP⇒ https://www.kaise.com/catalog/j_catalog_carguide.pdf

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もう一つオルタネーターの性能計測も出来るのですが、新車からまだ2年であることと、エンジンが掛かっている時のレーダーに表示される電圧が14V以上あったのと、ちょっと計測方向が面倒なので省略しました。詳しくは取説の方をご参照ください。旧車には必須の機能だと思います。(リビルド品を買うかどうかの判断が出来ます)

さて、それでは全自動充電モードで充電します。ここからはコンセントに接続します。これまでSS70では何時間掛けても満充電にならなかったので、どの位の充電性能があるのか楽しみです。

充電開始時の表示です70%と表示がされていますが、すぐにこの数字は上がっていきます。最初は低い電流から初めていくようになっており、高電流によるバッテリーの劣化を防止しながら充電してくれます。

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充電完了まで2時間掛かりませんでした。これは劇的な改善です。0.2Aの表示ですが、これは満充電後は維持充電という小電流を常時掛けることでバッテリーの充電量低下と性能低下を防止するモードに自動的に変わるためです。

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ここで電圧を測定してみました。13.3V出ていますが走行直後や充電直後はこういった数値が出ますので正しい数値です。先ほどのkaiseの資料では、走行直後は一度ライト10~30秒点けてから切って、電圧を安定させてから計測することが記載されていますので、今回もそうすれば12.7Vが出たと思われます。

因みに無負荷の電圧の適正値は12.6Vです。これは6つあるセル一つの電圧が2.1Vであるためです。12Vや12.5Vが正しい値ではありませんので、これまで誤解していた方はこの機会に正しい値を覚えましょう。先ほどの資料では12.5V以下は低めであると記載されています。

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もう一度CCAを測定してみました。充電前と変わっていません。元々充電が90%あったので数値に出ないレベルの差だったのでしょうか。

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 これで今シーズンの北海道も安心して行けることが判りました。又、電撃丸と電撃ゲルマの効果は投入前後で測定していないので明確には分かりませんが、少なくともサルフェーションは無く、バッテリーのCCAと始動性能、充電量が完璧であることが判りましたので、入れても害は無いと思います。

これから半年位北海道に移動しますので、寒冷状態でも時々測ってみようと思います。

この製品は大当たりです。もっと早く買うべきでした。オススメです!(^^♪

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