お疲れ様です。
リアゲートに折り畳みフックを取り付けました。使った部品はまずこれです。いわゆるターンナットと呼ばれるもので、ナットが無い箇所にナットを作るものです。前回使った”ちょっとナッター”は板を挟むようにナットがカシメられるタイプでしたが、これは真っ直ぐに入れたナットが回転して通常のナットのようになるタイプです。
とても簡単に使えるのですが、難点は下穴径が大きくなること。今回はM4のボルトを入れるのにΦ8の下穴が必要でした。丁度リアゲートの内張りを留めているプラスチック製のクリップの穴径がΦ8だったので使いましたが、もっと小径の下穴の場合は”ちょっとナッター”を使った方が良いです。”ちょっとナッター”なら前回同様にM4はΦ6の下穴で設置出来ます。
前回の記事はこちら⇒
https://legit-innovation.hatenablog.com/entry/2020/10/02/202843
このターンナットは元々建築用途だったようです。車用の車内パーツ関連でも売っていますが、値段が数倍に設定されているケースもありますので、金属材料メーカーのものを購入することをオススメします。(結局、自動車パーツブランドの製品も自社では製造出来ないので、金属材料メーカーから買っていると思われます)
パッケージを開けるとこんな感じで、左側にナットになるダイカストパーツ、これがSUSのコの字部材で回転スライド可能にホールドされています。丁度ビスの先が当たっている箇所が斜めになっているため、下穴に挿入してビスなどで押すとナットが回転してネジ止めが出来るようになります。
まずこの状態で下穴に挿入します。
ビスを締めていくとナットが回転し、
回転した後、更に締めると固定されます。
実際に装着します。まず内張のクリップを専用の工具で取り外します。マイナスドライバーでも出来ますが傷がつきますし、工具は安いので購入しておくことをオススメします。この工具があればダッシュボードを外したりすること出来ますので、持っていればDIYの幅が一気に広がりますよ。(ディーラーなどへの工賃支払いも減りますし:笑)
下穴に先ほどのウェルナットを挿入しました。下穴に対してフランジが若干小さ目ですが、実際の固定はこのフランジでは無く、この上に取り付けるワッシャーやボルト、今回は折り畳み式フックとナットで固定されますので、中に落ちる心配はありません。
今回使用した折り畳み式フックはこちら。もうちょっとフックの動きが渋いか、折り畳み時にロックがあると更に良かったです。
右から、この順番でボルト止めします。付属のボルトは若干短かったので、手持ちの六角ボルトを使いました。一番右はM5のナットで、これは内装の厚みとほぼ同じ厚さです。これを使う理由は固定時に内装を強度部材にしないことで、ガッチリと固定するためです。(内装は柔らかいので締めていくと変形してしまい、下手をすると亀裂が入ることもありますし、後でボルトが緩む原因にもなります。)
はい。これで終了です。内装には力が掛かっていませんので、金属同士でガッチリと固定されています。非常に簡単で加工は一切不要。某社のリアゲートバーも全く同じ手法で固定されていますので、ウェルナットとステンレスパイプ、端面のキャップ、パイプを保持する金物を購入すれば格安かつ簡単にリアゲートバーも作ることが出来ます。今回は後でここにリアゲートを開けた時のサイドカーテンを引っ掛けるために設置しましたので、バーでは無くフックにしましたが、もし後でバーにしたければ簡単に変更出来ます。
どうですか?全然難しく無いですよね。同じやり方で様々な穴を利用してフックやバーを取り付けていくことが出来ますので、後はアイディア次第です。是非トライしてみてください。
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